インターネット回線選びで迷っている方へ。光回線は月額料金やキャンペーン、スマホとのセット割などサービスごとに特徴やお得度が大きく異なります。
この記事では、主要な光回線の料金や特典を分かりやすく比較し、ご自身やご家族のスマホキャリア・ライフスタイルに合った最適な選び方を解説します。
失敗しないためのポイントや最新キャンペーン情報もまとめているため、乗り換えや新規契約を検討中の方は参考にしてください。
光回線主要14社の料金を比較
光回線は、それぞれ基本料金も異なりますし、キャンペーン特典やスマホのセット割も異なります。
戸建て・マンションそれぞれの料金や特典を比較し、自分の利用スタイルやスマホキャリア等に合ったサービスを選びましょう。

コストの良し悪しをチェックするときは、2年間の総額費用に注目してください。基本料金が高くても、キャンペーン特典で実際の支払いは安いところが多いのです。
戸建ての料金
主要な光回線サービスの戸建て料金をまとめました。
2年間の総額費用は、契約される方が多い現実的なプラン(1ギガ)でキャッシュバック&キャンペーン特典を適用させた場合で計算しています。
基本料金 | 2年間総額費用 | 工事費 | キャッシュバック | 事務手数料 | スマホセット割 | エリア | |
---|---|---|---|---|---|---|---|
ドコモ光 | 5,720円 | 101,580円 | 実質無料 | 最大57,000円 | 3,300円 | ドコモ | 全国(NTT東日本・西日本のフレッツ光対応エリア) |
NURO光 | 5,200円 | 55,100円 | 実質無料 | 最大85,000円 | 3,300円 | ソフトバンク | 北海道、東北、関東、東海、関西、中国、九州の一部地域 |
ソフトバンク光 | 5,720円 | 83,420円 | 実質無料 | 最大50,000円 | 3,300円 | ソフトバンク ワイモバイル |
全国(NTT東日本・西日本のフレッツ光対応エリア) |
auひかり | 5,610円 | 49,110円 | 実質無料 | 最大114,000円 | 3,300円 | au | 全国(ただし、関西・東海・沖縄の一部地域は提供外) |
ビッグローブ光 | 5,478円 | 53,838円 | 実質無料 | 最大95,000円 | 3,300円 | au | 全国(NTT東日本・西日本のフレッツ光対応エリア) |
GMOとくとくBB光 | 4,818円 | 93,932円 | 実質無料 | 最大156,000円 | 3,300円 | – | 全国(NTT東日本・西日本のフレッツ光対応エリア) |
eo光 | 5,500円 | 97,860円 | 実質無料 | なし | 3,300円 | au | 関西地方(大阪、京都、兵庫、滋賀、奈良、和歌山の一部) |
コミュファ光 | 5,170円 | 69,690円 | 実質無料 | 最大50,000円 | 770円 | au | 東海地方(愛知、岐阜、三重、静岡の一部) |
フレッツ光 | 5,940円 | 194,480円 | 22,000円 | なし | 3,300円 | – | 全国(NTT東日本・西日本のフレッツ光対応エリア) |
@nifty光 | 5,720円 | 88,580円 | 実質無料 | 最大30,000円 | 3,300円 | au | 全国(NTT東日本・西日本のフレッツ光対応エリア) |
MEGA EGG | 5,720円 | 114,180円 | 実質無料 | なし | 3,300円 | au | 中国地方(広島、岡山、山口、鳥取、島根) |
楽天ひかり | 5,280円 | 117,920円 | 実質無料 | なし | 3,300円 | – | 全国(NTT東日本・西日本のフレッツ光対応エリア) |
enひかり | 4,620円 | 130,680円 | 16,500円 | なし | 3,300円 | UQモバイル | 全国(NTT東日本・西日本のフレッツ光対応エリア) |
※フレッツ光の2年総額費用は、プロバイダ料金を含みます。
※工事費の実質無料は、工事費の分割払いと同等額が毎月割引されています。
マンションの料金
主要な光回線サービスのマンション料金をまとめました。
2年間の総額費用は、契約される方が多い現実的なプラン(1ギガ)でキャッシュバック&キャンペーン特典を適用させた場合で計算しています。
基本料金 | 2年間総額費用 | 工事費 | キャッシュバック | 事務手数料(税込) | スマホセット割 | エリア | |
---|---|---|---|---|---|---|---|
ドコモ光 | 4,400円 | 69,900円 | 実質無料 | 最大57,000円 | 3,300円 | ドコモ | 全国(フレッツ光対応エリア) |
NURO光 | 3,850円 | 55,700円 | 実質無料 | 最大55,000円 | 3,300円 | ソフトバンク | 北海道、東北、関東、東海、関西、中国、九州の一部地域 |
ソフトバンク光 | 4,180円 | 51,080円 | 実質無料 | 最大50,000円 | 3,300円 | ソフトバンク・ワイモバイル | 全国(フレッツ光対応エリア) |
auひかり | 4,180円~ | 18,255円 | 実質無料 | 最大84,000円 | 3,300円 | au・UQモバイル | 全国(東海・関西・沖縄除く) |
ビッグローブ光 | 4,378円 | 30,738円 | 実質無料 | 最大95,000円 | 3,300円 | au・UQモバイル | 全国(フレッツ光対応エリア) |
GMOとくとくBB光 | 3,773円 | 68,852円 | 実質無料 | 最大156,000円 | 3,300円 | なし | 全国(フレッツ光対応エリア) |
eo光 | 3,436円 | 83,124円 | 実質無料 | 3,000円 | 3,300円 | au・UQモバイル・mineo | 関西地方限定 |
コミュファ光 | 4,070円 | 70,130円 | 実質無料 | 最大50,000円 | 770円 | au・UQモバイル | 東海地方限定 |
フレッツ光 | 3,355円~ | 127,160円 | 22,000円 | なし | 880~3,300円 | なし | 全国 |
@nifty光 | 4,378円 | 56,372円 | 実質無料 | 最大30,000円 | 3,300円 | au・UQモバイル | 全国(フレッツ光対応エリア) |
MEGA EGG | 3,520円 | 88,770円 | 実質無料 | なし | 3,300円 | au・UQモバイル | 中国地方限定 |
楽天ひかり | 4,180円 | 98,120円 | 実質無料 | なし | 880円 | 楽天モバイル | 全国(フレッツ光対応エリア) |
enひかり | 3,520円 | 104,280円 | 16,500円 | なし | 2,200円 | なし | 全国(フレッツ光対応エリア) |
※フレッツ光の2年総額費用は、プロバイダ料金を含みます。
※工事費の実質無料は、工事費の分割払いと同等額が毎月割引されています。
これを選べば間違いなし!光回線のおすすめランキング6選
自分に合う光回線を選ぶなら、スマホとのセット割や月額料金、キャンペーン特典など比較するのが大切です。各キャリアのスマホユーザー向けに最適な回線や、格安スマホユーザーにおすすめのコスパ重視プランまで、最新情報をもとに紹介します。
ドコモユーザーはドコモ光が一番お得になる
基本料金(1ギガ) | 戸建て:5,720円/月 マンション:4,400円/月 |
---|---|
スマホセット割 | ドコモスマホとセットで毎月最大1,210円割引 |
提供エリア | 全国対応 |
事務手数料 | 3,300円 |
工事費 | 実質無料キャンペーンあり |
契約期間 | 2年定期契約(自動更新) |
解約金 | 戸建て:5,500円 マンション:4,180円 |
キャンペーン | キャッシュバック(最大57,000円)、新規工事費無料、dポイント進呈など |
こんな人におすすめ
- ドコモのスマホを利用している人
- 現在フレッツ光を利用している人
- 家族でドコモを利用している世帯
- 全国どこでも安定した光回線を使いたい人
ドコモのスマホを利用している方はドコモ光一択です。ドコモのスマホ割が使える唯一の光回線で全国対応であるため、ドコモユーザーはドコモ光を選んでおけば間違いありません。
ドコモ光セット割は契約者本人だけでなく家族のスマホも対象で、スマホ1台あたり毎月最大1,210円の割引が適用されます。家族にドコモユーザーが多ければ多いほどお得になりますよ。
ドコモ光はNTTのフレッツ光回線を利用しているため、全国どこでも安定した高速通信が期待できます。現在フレッツ光を利用している場合は工事不要でそのままドコモ光に切り替えられるため、手続きも簡単です。
GMOとくとくBB経由からの申し込みなら、最大57,000円のキャッシュバックや工事費無料などの特典を受けることができます。ドコモの店頭窓口からの申し込みだと特典が受け取れませんので、必ず以下のページからお申し込みください。
ソフトバンクユーザーはNURO光を第一優先
基本料金(1ギガ) | 戸建て:5,200円/月 マンション:3,850円/月 |
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スマホセット割 | ソフトバンクスマホとセットで毎月最大1,100円割引 |
提供エリア | 北海道・関東・東海・関西・中国・九州の一部エリア |
事務手数料 | 3,300円 |
工事費 | 実質無料キャンペーンあり |
契約期間 | 2年定期契約(自動更新) |
解約金 | 3,850円(契約更新月以外の解約時) |
キャンペーン | キャッシュバック(最大85,000円)、工事費実質無料、Wi-Fiルーター無料レンタルなど |
こんな人におすすめ
- ソフトバンクのスマホを利用している人
- 高速インターネットを重視する人
- 初期費用や月額料金を抑えたい人
- 対応エリア内に住んでいる人
NURO光の最大の強みは、下り最大2Gbpsという圧倒的な通信速度です。動画視聴やオンラインゲームなど大容量通信も快適に利用できるため、速度重視の方におすすめです。ソフトバンクユーザーなら、スマホセット割で毎月最大1,100円の割引が適用されるため、エリア内なら第一に検討したい光回線です。
マンションタイプは月額3,850円、契約期間の縛りがないため、解約金の心配なく契約できるのが嬉しいポイント。戸建ては月額5,200円、3年契約となっています。
NURO光は公式サイトから申し込みできますが、特設サイトからの申し込みが断然お得です。戸建てなら最大85,000円、マンションなら最大55,000円の現金キャッシュバックが受け取ることができるほか、基本工事費4.4万円が実質無料になる特典もついています。
NURO光は独自回線を使用しているため、全国に対応しておらず、まだまだ提供エリアが狭いことが唯一のデメリットと言えます。提供エリアは随時拡大中ですので、まずは住んでいる地域がエリア内であるか確認してみて下さいね。
全国対応のソフトバンク光もソフトバンクユーザーはお得
基本料金(1ギガ) | 戸建て:5,720円/月 マンション:4,180円/月 |
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スマホセット割 | ソフトバンクスマホとセットで毎月最大1,100円割引 |
提供エリア | 全国対応 |
事務手数料 | 3,300円 |
工事費 | 実質無料キャンペーンあり |
契約期間 | 2年自動更新プランが主流(5年自動更新・自動更新なしプランもあり) |
解約金 | 戸建て:5,720円 マンション:4,180円 ※2年プランの場合・更新月以外の解約時 |
キャンペーン | キャッシュバック(最大50,000円)、工事費実質無料、Wi-Fiルーター無料レンタルなど |
こんな人におすすめ
- ソフトバンク・ワイモバイルのスマホを利用している人
- 全国どこでも使える光回線を探している人
- 初期費用や月額料金を抑えたい人
- 引っ越しや新生活で早くインターネットを使いたい人
ソフトバンク光は、NURO光がエリア外であったソフトバンクユーザーにおすすめの光回線です。フレッツ光の回線を使用しているため、全国に対応しており、通信速度はNURO光には劣るもののまずまずの速さです。月額料金は戸建て5,720円、マンションは4,180円です。
スマホセット割はソフトバンクユーザーが毎月最大1,100円、ワイモバイルユーザーは最大1,650円の割引が受けられます。契約者本人だけでなく、家族全員が対象(最大10台まで)になるため通信費を大幅に節約できます。
申し込み窓口はいくつかありますが、以下の特設サイトからの申し込みがお得で、最大50,000円のキャッシュバックと高速高性能WiFiルーターを無料でレンタルできる特典がついています。キャッシュバックは最短2ヶ月後に受け取りが可能です。工事費実質無料キャンペーンも実施していますので、初期費用を抑えることもできますよ。
auユーザーはauひかりを第一優先
基本料金(1ギガ) | 戸建て:5,610円~/月 マンション:4,180円~/月 |
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スマホセット割 | auスマホとセットで毎月最大1,100円割引 |
提供エリア | 全国の一部(主に東海・関西・沖縄を除く) |
事務手数料 | 3,300円 |
工事費 | 実質無料キャンペーンあり |
契約期間 | 3年自動更新プランが主流 |
解約金 | 4,730円 |
キャンペーン | キャッシュバック(最大114,000円)、工事費実質無料、月額割引など |
こんな人におすすめ
- auのスマホを利用している人
- 高速で安定したインターネット環境を求める人
- 初期費用や月額料金を抑えたい人
- キャッシュバックやキャンペーンを重視したい人
auのスマホ割が使える光回線は数多くありますが、通信速度や月額料金、特典の充実度からauユーザーなら最初に検討したいのがauひかりです。独自回線のため、安定した速度が出やすいのが特徴で、混雑時でも速度が落ちにくいため、オンラインゲームや動画視聴も快適に楽しめます。
auスマートバリューのセット割により、契約者本人や家族のスマホ料金が、それぞれ1台につき毎月最大1,100円の割引が適用されます。auひかりのデメリットは提供エリアが限られている点です。東海・関西・沖縄エリアでは利用できず、エリア内であってもマンションタイプはマンションに設備が導入されていなければ利用できません。
提供エリア内であれば、速度は申し分なく、月額料金も安く大変おすすめの回線です。当サイトからの申し込みであれば、工事費実質無料や最大114,000円キャッシュバックなどのキャンペーンも充実しており、お得に申し込みができますよ。
ビッグローブ光は全国対応でauのセット割がある
基本料金(1ギガ) | 戸建て:5,478円/月 マンション:4,378円/月 |
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スマホセット割 | auスマホとセットで「auスマートバリュー」適用 UQモバイルとセットで「自宅セット割」適用 ※いずれも最大1,100円/月割引 |
提供エリア | 全国対応 |
事務手数料 | 1,100円 |
工事費 | 実質無料キャンペーンあり |
契約期間 | 3年自動更新プラン |
解約金 | 4,230円 |
キャンペーン | キャッシュバック(最大40,000円)、工事費実質無料、Wi-Fiルーター無料レンタルなど |
こんな人におすすめ
- auやUQモバイルのスマホを使っている人
- 全国どこでも使える光回線を探している人
- 初期費用や月額料金を抑えたい人
- キャッシュバックや多彩なキャンペーンを重視したい人
auひかりがエリア外であったauユーザーはビッグローブ光を選ぶとよいでしょう。ビックローブ光はauのauスマートバリューとUQモバイルの自宅セット割に対応しており、スマホ1台あたり毎月最大1,100円の割引を受けることができるため、auまたはUQモバイルユーザーにおすすめの光回線です。
ビッグローブ光は、フレッツ光の回線を使用しているため日本全国で利用できます。キャンペーンが充実しており、1ギガタイプは3ヶ月、10ギガタイプは6ヶ月間の月額料金が無料。また、工事費も実質無料になるため、新規契約でも初期費用は事務手数料のみで利用開始できますよ。
月額料金や工事費無料の特典を受けるためには、代理店ではなく必ず公式サイトから申し込みが必要です。その他、高額キャッシュバックやWiFiルーターの無料レンタルなど公式サイトならどこよりもお得に申し込みができます。
格安スマホはGMOとくとくBB光がおすすめ
基本料金(1ギガ) | 戸建て:4,818円/月 マンション:3,773円/月 |
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スマホセット割 | なし |
提供エリア | 全国対応 |
事務手数料 | 3,300円 |
工事費 | 実質無料キャンペーンあり |
契約期間 | なし(契約期間の縛りなし) |
解約金 | なし |
キャンペーン | キャッシュバック(最大156,000円)、工事費実質無料、Wi-Fiルーター無料レンタルなど |
こんな人におすすめ
- 格安スマホ・格安SIMを利用している人
- 月額料金や実質料金の安さを重視する人
- 契約期間や解約金の縛りを避けたい人
- 高額キャッシュバックや工事費無料などの特典を重視したい人
GMOとくとくBB光はスマホセット割を利用できない格安スマホや格安SIMユーザーに最適な光回線です。月額料金が業界最安クラスで、戸建てなら4,818円、マンションなら3,773円と非常にリーズナブルです。
さらに、契約期間や解約金の縛りが一切ないため、いつでも自由に解約できるのも大きな魅力といえるでしょう。
また、工事費が実質無料になるキャンペーンや最大156,000円の高額キャッシュバックなど特典も充実しています。初期費用を抑えたい方やお得に乗り換えたい方にもおすすめ。
全国のフレッツ回線エリアで利用できるため、引っ越しや転勤が多い方でも安心して選べます。
失敗しない光回線の選び方
光回線の契約は一度契約すると基本的に長期間使うため、初めに比較・検討しておくのが大切です。月額が安いから、キャッシュバックが多いからという理由だけで選ぶと後悔するケースも少なくありません。
ここでは、光回線選びで失敗しないために抑えておきたい5つのポイントを紹介します。
①:スマホのセット割が使える光回線を絞る
主要キャリア | 対象の光回線 | 割引額 |
---|---|---|
au・UQ Mobile | auひかり、ビッグローブ光、So-net光プラス、コミュファ光(中部限定)、eo光(関西限定)など | auスマートバリュー:最大1,100円/月×家族人数分(最大10回線まで) 自宅セット割(インターネットコース):最大1,100円/月 |
ソフトバンク | ソフトバンク光、NURO光(ソフトバンクでんき・おうち割併用時) | おうち割 光セット:最大1,100円/月×家族人数分(最大10回線まで) |
ドコモ | ドコモ光 | ドコモ光セット割:最大1,100円/月×家族人数分(ギガプランの場合) |
Y!mobile | ソフトバンク光、NURO光 | おうち割 光セット(A):最大1,188円/月×家族人数分(最大10回線まで) |
格安スマホ | OCN光(OCNモバイルONE) | OCN光モバイル割:220円/月 |
ビッグローブ光(BIGLOBEモバイル) | 光☆SIMセット割:最大660円/月 |
利用しているスマホのセット割が利用できる光回線を選ぶことで、毎月のスマホ料金からの割引という形で恩恵を受けられます。
スマホセット割は契約者本人だけでなく、家族のスマホも対象となるため、家族全員が同じキャリアを使っている場合には大きな節約効果が期待できます。
ただし、割引を受けるには条件がある場合も多いため、事前に公式サイトや販売窓口で確認しておくと安心です。また、近いうちにスマホを乗り換える予定がある場合はそのキャリアに対応する光回線を選んでおくと、割引適用がスムーズになりますよ。
②:提供エリア内であるかを確認する
光回線には光コラボと独自回線に2種類があります。ドコモ光やソフトバンク光はフレッツ光の光回線設備を使用しているため、日本全国で利用できます。
一方で、auひかりやNURO光などの独自回線は各社が独自の回線を使用しているため提供エリアが限られています。例えば、NURO光は関東や関西、一部の都市部中心のサービスで、地方では非対応の場合が多いです。
そのため、光回線を選ぶ際は必ず提供エリアを住所単位できちんと確認しましょう。確認を怠ると、申し込み後にそもそも使えないという状況になる可能性があります。同じ市区町村でも住所単位でサービスが受けられない可能性もあり、例えば、同じ○○市でも2丁目はエリア内ですが、3丁目はエリア外というケースもあるようです。
また、マンションの場合は建物のどこまで光回線が導入されているかも重要なポイントとなります。マンションの共有部まで開通していれば簡単な工事で利用ができますが、マンションに光回線が導入されていない場合は管理会社や大家さんの許可を得て新規開通工事が必要となります。
その他、VDSL方式のみ対応のマンションは最大100Mbps、光配線方式対応のマンションでは最大1~10Gbpsなどの違いもあります。
③:料金は年間を通しての実質料金で比較する
光回線を選ぶ際は、年間(または契約期間を通した)実質料金で比較するのが非常に重要です。
光回線の月額料金だけで選ぶと、初期費用(工事費や事務手数料等)や割引・キャッシュバック特典を見落としやすくなります。特に、持ち家の場合は5~10年、もしくはそれ以上使い続ける可能性が高いため、長期目線で料金を考えましょう。
例えば、月額料金が安くても工事費が高いケースや、逆に工事費が無料でも支払い総額が多くなるケースもあります。光回線を選ぶ際は月額料金だけでなく、初期費用や割引・キャッシュバック、スマホのセット割などを含めた実質料金で比較しましょう。
④:開通工事が不要か必要になるか
開通工事が必要かという点も重要な要素です。
工事が必要な場合、繁忙期では開通まで数週間から1ヶ月以上かかる可能性があります。
また、平日の昼間に立ち合いが必要なケースも多いため、スケジュール管理が必要となります。引っ越し日に開通工事が間に合わない場合は、WiFiルーターのレンタル等も検討しましょう。
光コンセントがすでにあるケースやWi-Fi端末型のケースは工事不要ですぐに利用できます。引っ越し直後や急いで使いたい方には大変便利で、工事費もかからず、コストを安く抑えられるでしょう。例えば、NURO光のマンションタイプでは光コンセントがあればすぐに使えます。
⑤:通信速度は不満なく使える速度であるか
通信速度も光回線を選ぶうえでチェックしておきたいポイントです。光回線の最大のメリットは通信速度の速さと安定性です。CATVやモバイル回線と比較しても、光回線は高速かつ安定しているため、快適なインターネット利用が可能です。
利用目的によって必要な速度は異なります。例えば、オンラインゲームや高画質動画視聴では30Mbps以上、オンライン会議では10Mbps以上が目安となりますので、快適に使える通信速度の光回線を選ぶ必要があります。
注意点として、理論上の最大速度は1Gbpsなどと表示されていますが、実際の利用環境や時間帯によって大幅に低くなる場合があります。特に、マンションタイプや人口密度の高い地域では、回線の混雑により速度低下が起こりやすい点も想定しておきましょう。
光回線のメリット・デメリット
光回線は高速で安定したインターネット接続が魅力のサービスですが、導入前の注意点もあります。実際に契約する際はメリットだけでなく、デメリットもしっかり把握しておくことが大切です。
ここでは光回線の主なメリットとデメリットを紹介します。自分のライフスタイルに合った選択ができるよう参考にしてください。
光回線のデメリット
- 基本的に開通工事が必要
- 開通までに時間がかかるため、引っ越し後すぐに使えない
- 引っ越し時は再度工事が必要
- 解約する時期によっては違約金がかかる
光回線は物理的に光ファイバーを建物内に引き込む必要があるため、基本的に開通工事が必要と考えておきましょう。そのため、宅内作業や外壁への配線などの工事がほぼ必須です。
マンションによっては管理会社や大家さんの許可が必要なケースもありますし、戸建てでは壁に穴を開ける作業が発生する場合があります。すでに光回線導入済みであれば、簡易工事や工事不要となる可能性もあるかもしれませんので、事前に管理会社に確認しておくと安心です。
また、光回線を実際に使えるまでは申し込みから2~4週間を見込んでおきましょう。3~4月の繁忙期は1ヶ月以上かかるケースがあるため、早めに申し込みは済ませるか、一時的にモバイルWi-Fiやスマホのテザリングで代用するのも一つの手です。
光回線はその住所専用の契約になるため、引っ越しの際は解約や移転手続き、再工事が必要になります。近い将来、引っ越し予定がある場合は工事不要タイプやモバイル回線を検討しましょう。
そして、多くの光回線は2年または3年契約が基本です。更新月以外で解約すると、数千円~1万円程度の違約金が発生するため、場合によっては違約金がかからない契約期間の縛りがないプランも検討するといいかもしれません。
ただし、契約期間の縛りがプランでは月額が少し高めに設定されているケースが多いです。
光回線のメリット
- 無制限でインターネットが使い放題
- 利用人数や接続台数が多くても速度が安定している
- 低価格で光電話が使用できる
- スマホとセットで割引される場合がある
光回線は一般的に通信量の制限がなく、データ容量を気にすることなくインターネットが利用できるのが最大のメリットと言えるでしょう。モバイル回線のような通信制限に悩まされることはほとんどありませんので、動画視聴やオンラインゲームなども安心して楽しめます。
光回線は物理的な光ファイバーケーブルを利用するため、通信速度が速く安定しています。家族で複数のデバイスを同時に接続しても、モバイル回線やホームルーターと比べて速度低下が起こりにくいのが特徴です。ただし、Wi-Fiルーターの性能や接続台数によって速度が落ちる場合もあるため、10台未満の利用がおすすめです。
光回線を利用すれば、従来のアナログ電話よりも安い料金で光電話を利用できるのもメリットといえるでしょう。光電話は基本料金や通話料が安く、固定電話番号を引き継げる場合もあり、インターネットとセットで導入すると、通信費全体を抑えられます。
そして、多くの光回線事業者では、スマホとのセット割引を実施しています。前述のように、大手キャリアのスマホと光回線を組み合わせると、毎月最大1,100円の割引が受けられます。基本的には家族全員のスマホも割引対象になるため、通信費を大幅に節約できるでしょう。
キャッシュバック特典を活用する際の注意点
光回線を契約するなら、キャッシュバックやキャンペーンなどできるだけお得に契約したいですよね。しかし実際には、受け取り方法が複雑だった、条件を満たせずもらえなかったというトラブルも少なくありません。
特典を確実に受け取るためには、申し込み前に内容を確認し、信頼できる窓口を選ぶのが大切です。ここでは、キャッシュバック特典を利用する際の注意すべきポイントを解説します。
キャッシュバックは受け取りが簡単で早い窓口がおすすめ
高額キャッシュバックをうたっていても、受け取り手続きが複雑あるいは遅い窓口が少なくないため、注意が必要です。受け取りが半年~1年後の場合は申請を忘れて期限切れになるケースも多いようです。
また、自分で申請が必要な場合は、手続きが複雑、期限が短い、または迷惑メールに埋もれて申請し忘れるケースが頻発しています。
これらの対策として、キャッシュバックの受け取りが簡単で早い窓口を選びましょう。例えば、開通後最短で1~2ヶ月で振り込んでくれる窓口や、申し込み時に口座を伝えるだけで自動振込してくれる窓口などがおすすめです。
オプション加入なしでキャッシュバックが受けられる、あるいは契約後すぐにキャッシュバックの対象となる窓口なども候補となります。キャッシュバックの申請方法や受け取り時期は事前に確認しておきましょう。
キャッシュバックの条件を確認する
光回線の申し込み窓口の特典の中には、オプション加入をキャッシュバックの条件にしているところもあります。
オプションに加入すれば毎月オプション代の支払いが必要となるため、せっかくキャッシュバックももらっても実質の金額は減ってしまいますよね。そのため、オプションに加入しなくてもキャッシュバックが受け取れる窓口で申し込むのがおすすめです。
また、キャッシュバックの適用条件(利用期間や開通期限)にも注意が必要です。光回線の開通工事には通常2週間~1ヶ月程度、繁忙期などは申し込みから2ヶ月以上かかることもあります。「申し込み後〇ヶ月以内に開通」など期間に条件がある場合もありますので、なるべく長めに設定されていると安心です。
キャッシュバックは必ず現金とは限りません。ポイント還元、商品券などもありますので、どのような形でキャッシュバックが受け取れるのかもきちんと確認しておきたいところ。他キャンペーンとの併用が可能かどうかも確認しておきましょう。
光回線が開通するまでの流れを解説
光回線の申し込みから開通するまでの流れを解説していきます。新規契約や転用・事業者変更など申し込み方法によって変わってきます。
新規契約 | 転用 | 事業者変更 | |
---|---|---|---|
インターネットが使えるまでの期間 | 約2~4週間 (3~5月の繁忙期は1ヶ月以上かかる可能性あり) |
約1~2週間 | 約1~2週間 |
開通工事 | 必要 | 不要 (必要な場合あり) |
不要 |
工事費の目安 | ・戸建て:20,000~44,000円程度 ・集合住宅:15,000~44,000円程度 |
0円(原則として、工事費無料) | 0円(原則として、工事費無料) |
新規契約の場合
新規契約では申し込み後、基本的に立ち合いが必要な開通工事を行います。工事後、機器の設置と設定をして利用開始です。工事が必要なため、光回線が利用できるまで約2~4週間程度と考えておきましょう。ただし、3~5月の繁忙期では1ヶ月以上かかる可能性もあります。
工事費は戸建てでは20,000~44,000円程度、マンションやアパートなどの集合住宅では15,000~44,000円程度です。新規契約の場合は工事費の完全無料キャンペーンや実質無料キャンペーンが多数実施されていますので、キャンペーンを上手く活用することで初期費用を抑えることができますよ。
転用の場合
転用の場合はNTTから転用承諾番号を取得し、新しい事業者へ申し込んで機器を設定すれば光回線を利用できます。基本的に工事不要な場合が多く、1~2週間程度で切り替え可能です。
事業者変更の場合
事業者変更の場合、現在の事業者から事業者変更承諾番号を取得し、新しい事業者へ申し込みます。基本的に工事不要のため、機器を設定すれば1~2週間程度で光回線を利用できます。契約開始日に自動的に切り替わるため、インターネットが使えない空白期間が発生しないのもメリットです。
光回線に関するよくある質問
インターネット回線を選ぶ際、どのサービスが自分に合っているか、乗り換えは簡単にできるかなど、様々な疑問が出てくるでしょう。ここでは、光回線に関するよくある質問をまとめました。契約前や乗り換えを検討している方は参考にしてください。
Q.独自回線と光コラボは何が違う?
独自回線と光コラボは提供元の回線の種類とサービス形態に違いがあります。
まず、独自回線とは通信事業者が自社で回線設備を持っている回線です。
例えば、NURO光やauひかりなどが独自回線に該当します。回線の混雑が比較的少ないため、速度が安定して早いのがメリットです。ただし、提供エリアが限られることがあるため、注意が必要です。
これに対し、光コラボはNTTのフレッツ光回線を借りて、他社が自社ブランドとして提供するサービスです。ドコモ光やソフトバンク光などが該当します。光コラボは利用者が多く、混雑して速度が遅くなる可能性があります。
また、プロバイダを自由に選べない可能性もありますが、フレッツ光から光コラボへの転用が簡単なのはメリットといえるでしょう。
Q.プロバイダってなに?
プロバイダとは、インターネット回線をインターネット網につなげるサービスを提供する事業者を指します。光回線などの回線だけではインターネットに接続できません。そこでプロバイダと契約することにより、回線を通じてパソコンやスマホなどと接続できるようになります。
従って、インターネットを使うには基本的に回線事業者とプロバイダの両方と契約する必要があります。一方、回線とプロバイダがセットになったのが光コラボです。契約や支払いが一本化できる光コラボ事業者が増えています。
Q.違う光回線にはいつでも乗り換えるができる?
違う光回線への乗り換えは基本的にいつでも可能です。
ただし、乗り換え方法や期間、費用などは契約中の回線や乗り換え先によって異なります。
事業者変更は光コラボから光コラボへの乗り換えで、転用はフレッツ光から光コラボへの乗り換えです。インターネットが使えるまでの期間や開通工事の可否などは前述の通りです。
契約期間に縛りがある場合、更新月以外に乗り換えると違約金が発生する可能性があります。また、工事費の残債がある場合は乗り換え時に一括請求される場合もあるため、残債がかからないタイミングに乗り換えするのが賢明です。
最近では、他社の違約金や工事費残債を補填してくれる違約金負担キャンペーンを実施している事業者も増えていますので、違約金が発生する場合はキャンペーンを上手く活用するのがおすすめです。
Q.契約期間の縛りがない光回線のおすすめは?
契約期間に縛りがない光回線を探している場合、契約期間なしプランを提供するプロバイダや光回線サービスを選ぶ必要があります。縛りのないおすすめの光回線サービスはGMOとくとくBB光とenひかりです。
GMOとくとくBBひかりは通信速度が比較的安定しており、プロバイダとしても信頼性があります。契約期間なしプランを選べばいつでも解約可能です。工事費は分割払いも選択できますが、途中解約の場合は残額負担があります。時期によってキャッシュバックも行われているので、おすすめです。
また、enひかりは業界最安水準の月額料金で、契約期間の縛りはありません。とにかく安く、シンプルなプランで使いたい方向けの回線サービスです。フレッツ光回線を利用しているため、全国で利用可能です。
ただし、工事費無料キャンペーンは契約期間の縛りがあるプランのみで適用される可能性があります。また、一部大手(auひかり、ソフトバンク光やドコモ光など)にも縛りなしプランはありますが、通常2年・3年契約よりも月額料金が高くなる傾向があるため、注意が必要です。